歯の噛み合わせや歯並びのズレ、または虫歯などで歯や口の筋肉などが痛みを感じるのは良くあることですが、最近ではそういった不調が身体の他の部分に影響を及ぼす事も良く知られています。

代表的なもので言えば、肩コリや頭痛などが有名ですが、実は毛髪に対しても歯のかみ合わせなどの歯の不調は影響を及ぼします。


歯と毛髪の関係性というと中々想像し難いかもしれませんが、歯を動かす為の口の開閉に関わる筋肉、つまり咀嚼筋の役割を考えると多少なりとも想像がし易くなるかもしれません。

咀嚼筋というのは具体的には顎を動かす筋肉ですが、この筋肉を吊り上げている頂点は頭頂部となるので、咀嚼筋は実は顎から耳の裏を通って頭頂部まで繋がっているのです。

ですので、咀嚼筋が活発に動けば動くほどに耳の裏から頭頂部にかけてが筋肉と連動して動くので、その周辺の血流が促されます。


頭の血流は毛根まで栄養を運ぶ、毛髪にとって非常に重要な役割を担っているので、血行促進は毛髪にポジティブな要素となります。


もちろんその逆も然りで、歯に不調がある人は常にこの咀嚼筋に力が入ってしまい、筋肉が硬直している状態になっているので、結果的には頭周辺の血行不良の原因となります。


この状態が長く続くと、本来ならば届かないと困る栄養が毛根にまで届かないので、抜け毛が増えてしまったり、毛髪が不健全な状態になってしまいます。